インドで歯医者通い~その4~

14 years ago

29122009

前回はこちらから。

再び診察室に戻り、10000ルピーは払うことができませんと伝えると、話し合い、というか言い争いが始まった。

彼女は穏やかな方なので、頭に血が上って大声を出してののしったり、罵声を浴びせたりということは一切ないが、かといって気が弱いタイプでもない。

また、開業医ではなく、診察室は病院の中にあった。小児科などがある、普通の病院である。

そして、何故かはわからないが、クラウンに関してはその都度診察が終った後に支払う形ではなく、全てのクラウンが入れ終わった後に一括で支払うことになっていた。

そう、幸いなことに私はまだ2本のクラウンの費用を払っていないのだ。

もし、型取りしたときに前払いで一括で払っていたら、こうはいかなかっただろう。

彼女はすでに作ってしまったのにお金を払わないなんて、そんなことできない、少なくとも8000ルピーは支払うように言ってきた。10000ルピーのところ8000ルピーって、それでもまだ高い。

私も、こういう事態は避けたかったが仕方ない。

私はアレルギーのために金属を取り除きたいと言ったのに内側が金属のものをオーダーしたのはあなたであり、私ではない、この場合悪いのはあなたのほうで、私ではない、私には一切非はなく、支払わないといったことをきっぱりと伝えた。

それでもそんなことはできない、支払いの請求がきたときに院長に説明がつかない、などと言ったので、院長には私が話す、というと、院長はここにはいない、という。では、電話で話す、というと、今休暇中だから、ということだった。

彼女は彼女の主張を、私は私の言い分を主張し平行線だった。

そして、しまいに彼女も、妥協案を出してきた。12000ルピーのジルコニアのものをオーダーするならば、技工士のほうになんとか伝えて安くしてもらうという。

そこで私も、12000ルピーで2本のジルコニアクラウンをオーダーしても良いが、合計で24000ルピー払う以外、取り除いた内側金属のクラウンについては一切支払わないと主張した。

彼女は、わからないがやってみる、ということで、月曜日の朝ジルコニアクラウンの型取りの予約をして診察室を後にした。

ホテルに帰り、その日一日そのことが頭から離れなかった。

私は、左半分のジルコニアクラウンを他の歯医者にオーダーした時点で、その歯医者に内側金属のクラウンをとってもらうこともできた。それだと無料である。

そして、彼女の前に2度と現れないこともできた。

でも、彼女は抜歯してインプラント、などとは言わず感染根管もしっかりと治療してくれたし、私が歯磨きのときの力のいれすぎで歯にダメージを与えていることを教えてくれたりと、歯科医として彼女のことは嫌いではないし(むしろ好き)誠意をみせるべく、再び彼女のもとへもどり、自分の決断を告げ、お金を払ってクラウンをとってもらったのだ。

でも、なんとなく、彼女のもとでジルコニアのクラウンを再びオーダーするのには気乗りがしない。

アレルギーのためとはいえ虫歯や根管治療と違って、金属を取り除きセラミックのものに変えるのは審美の範囲になってくる。

彼女は、商業的ではないし、虫歯などの歯の治療にはいいのだが、審美の範囲になると、他の歯科医のほうが良いようにおもえて仕方がないのだ。

虫歯などの歯の治療に関してはすべて言われたままに支払うが、今回は審美の範囲で、患者の望むこと、満足度に対して支払われるべきである。

よって、金属を取り除いてほしいという理由だったのにもかかわらず、一切説明なしで別の金属のクラウンをオーダーしてしまうのはどうなのか。

そして、いつも、あれ、私の聞き間違いだった?ということがたびたびある。

案の定、話し合いのなかで、内側が金属になることも事前に伝えた、などと言ってきた。これに関してはそのようなことは一切ない。

ここまでトラブルが起きていて、歯の治療以外のことを彼女に任せるのはもう不安なのだ。

J次郎とも意見が一致した。

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