映画のエキストラの登録に行く

14 years ago

2週間前のことになるが、J次郎がインターネットである映画のエキストラのオーディションの公募をみつけた。

J次郎は10代のころにエキストラの仕事をしたことがある。拘束時間は長いが、呼ばれるまでは何しててもいいから、好きなことができるし、食事もでるので、ちょっとしたお小遣い稼ぎにはいいらしい。

私とJ次郎の写真をメールで送り、予約をとった。

その日はスーツを着てビジネスの服装で来るようにとの指示があり、さらにその場でエキストラの登録もすることになるのだが、その際にはカメラマンが写真を撮るとのことで、それにお金を払う必要があった。

ところが当日の日曜は、天気も悪く場所がやや不便な場所だったこともあり、私たちの腰は重かった。

そして結局予定が立て込んでしまい、いけそうになくなってしまって、断りのメールを送ったのだった。

その一週間後、同じエージェントから、あらたに登録だけのオープンハウスがあり、服装指定もなく無料で登録できるとのお知らせをもらった。

行ってみるとそこはキングストリートのあるヨガ教室が会場になっていた。

登録用紙には、名前や国籍、身長などのサイズともに、どのような服装が用意できるか、またローラーブレードやスケートボード、自転車を持っているか、なども聞かれた。

特技の欄では特に書くことないなあ、とおもっていたところ、J次郎が水泳と書けと言ってきた。

冗談だとおもって軽く受け流したら、彼は本気だった。オリンピック選手並だったらまだしも、そんなのJ次郎のまつげにマッチ棒が乗っけられるのと同じ程度のものにしかすぎない。

そういうのは、たとえば空手ができるとか、バレエが踊れるとか、手品ができるとかじゃないのか、と言ったが、あまり食い下がるので、半信半疑で水泳と書いた。ふたりとも。

私はJ次郎にMCと書くように勧めたがそれは書かないと言い張る。

私はたまにJ次郎のスタンダードが理解できないことがある。

そして案の定、写真を撮った後、今回このエージェントを立ち上げた女性と挨拶をして、話しをしたところ、特技の水泳について彼女にくすっと笑われた。慌てて、消したほうがいいですようね、と申し出ると、別に消さなくてもいいわよと笑顔で答えてくれた。

普通はエージェントに登録するときはお金を払う必要があるが、今回は無料だった。彼女は自身のエージェントを新しく立ち上げたばかりだったのだ。

まあ無料で登録できて良かった、くらいにしか考えていなかったが、今日、そのエージェントから連絡がきて、週末のエキストラの仕事をふたり一緒に打診された。

こうして初仕事は意外と早くきたのだった。

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